今年も、児童養護施設に売上の一部と揚げたてのドーナチュを寄付させていただきました。
2016年にはじめて児童養護施設にお邪魔した時はとにかく自分たちが作った手作りのおやつを捨てたくない。その気持ちだけでドーナチュの寄付先を探していました。
ロスが出ないよう創業時から受注生産をしていたけれど発注いただいた数ピッタリには作れないので毎日少しずつ溜まっていた行き場のないドーナチュたち。
ある日、冷凍庫がいっぱいになってしまいついに捨てなきゃどうにもならない状況になったのだけど、どうしても自分たちが作ったドーナチュを捨てたくない。
とはいえ創業当時はすぐにドーナチュたちの売り先を見つけることができず、どうしようかと困り果て、誰かに食べてもらいたい。
そうだ。どこかに寄付できないかな。
せっかく子どもたちのために作ったドーナチュだから、子どもたちに食べてもらえたら嬉しいな。
そう思い立ち児童養護施設にお邪魔したのでした。
当時まだ赤ちゃんだった店長を連れて児童養護施設へお邪魔すると施設長のお部屋に通された。
いろいろとお話を聞いている最中にも、「先生、一緒に遊ぼう!」施設長の部屋には次々に元気で明るい子どもたちが訪ねてきて、子どもたちやその家族にとってとても良い場所を作っているんだなと感じました。
その帰り道、いつか今回のようなあまりものではなくあの子たちのために作った揚げたてのドーナチュを持っていけたらな。私にまたひとつ小さな目標ができました。
当然、毎日ドーナチュを作っているので揚げたてのドーナチュを差し入れするのはいつだって簡単に出来たのですが、まずは全てを売り切る仕組みを作り、寄付できるドーナチュが無くなった時に初めて、あの子たちの為の揚げたてのドーナチュを作って届けよう。
そう思ったのでした。
その後何度も行き場のないドーナチュたちを届けに行き、4年経った頃かな?ついに揚げたてのドーナチュをプレゼント出来るようになったのです。
長い時間がかかりましたが私にとっては、とても感動的な瞬間でした。
それからは折を見て揚げたてのドーナチュを持ってお邪魔し、2021年からはドーナチュだけじゃなく売上の一部を寄付させていただけるまでに成長できました。
今年の施設長室での話題は、「子どもってどうしたら増えると思う?」という投げかけからスタート。さまざまな事情を持つご家族を見ている児童養護施設の方なのに、「だって子どもってかわいいじゃん!」そう言った時の笑顔が、とても印象的で、こんな方々がトップにいるからこそこんなに素晴らしい居場所が提供出来ているんだな。と、心の中で感謝する。
「でもさ!僕たちの仕事なんてなくなるのが1番だから!」
そりゃそうなんだけど。
こんなにステキなセーフティネットに救われている笑顔がたくさんあるんだなと。私がやっていることなんて小さなことだけど、いつも大きな学びをもらえる時間。
また来年。
ドーナチュを持ってお邪魔しよう。